年末のプロモーション シロ子(精神病棟の花嫁後編) 文学/小説

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年末のプロモーション シロ子(精神病棟の花嫁後編) 文学/小説

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年末のプロモーション シロ子(精神病棟の花嫁後編) 文学/小説 年末のプロモーション シロ子(精神病棟の花嫁後編) 文学/小説
【バラ売り可・初版・帯付き・新品・レア特典あり】ライトノベル ラノベ セット - by , 2023-09-03
5/ 5stars
銀志朗と鍄の沈黙は数分程続いた。 職人が、だし巻き卵と昆布茶を運んで 静かに置いていく。 「食べなよ」 銀志朗が口を開いた。 鍄がもこもこと食べ始める。 「……父さん、最近本格的に料理を始めたんだ。 鍄くんと、これから一緒に居られる様になったのが本当に嬉しかったんだろうね」 鍄は、箸を止めた。 思い出したのだろう。 鍄がまだ幼い時に正蔵と出会った時を。 12だった時に出会った正蔵は、 若々しい今より更に若かった。 だが、それでも40の半ばだった。 最初は父親の様な存在であったのが 次第に深い関係になっていった。 そして、正式に結ばれた。 「俺……未だに信じられなくて……」 「篶くんと居る時間が長かったから、 中々完全に心を開き切るのは難しいよね」 「すっ……すみません……」 「謝らないで……父さんはとにかく焼きもちを妬くんだよ。 それだけ鍄くんが好きなんだろうね。 あんな父さん、初めて見たよ。 人間らしくてさ」 「あっ……あの……」 鍄は、正蔵へのプレゼントの事を話そうとする。 「プレゼントなら必要ないよ。 父さんは、お金で買えない物が欲しいんだよ。 父さんだけを見てたら良いんじゃない。 それが、父さんにとっての最高のプレゼントじゃないのかな」 「……そうなんですね……」 「……寿司が来たね。 食べながら話しておきたい事がある」
クレイバースト、スノーハザード、トリプレットビート - by , 2023-07-10
5/ 5stars
銀志朗は、場所を移して中間である東館に鍄を連れていく。 東館は飲食街になる。 「私はあまり人が多い店は好きじゃないから少し歩くけどいい」 銀志朗は鍄に確認をとる。 「大丈夫です。 俺もゆっくり話せる店が良いです」 「そう…… じゃあ、寿司でいいかい。 父さんから、鍄くんが好きだって聞いたから」 「いやいや……おかまいなく!! 確かに好きなんですけど悪いです」 銀志朗は、にこりと笑う。 「父さんは、あんまり遠慮されるのは 好きじゃないんだって」 「えっ……」 「中で話そう。 立ち話は時間を無駄に消費する」 店の職人が一礼をして、奥の個室に通した。 鍄は、値段を見て固まった。 寿司のネタが全て時価だった。 「何食べる……?」 「かっ……かっぱ巻き……」 鍄は咄嗟にこう口にした。 銀志朗は、吹き出した。 銀志朗は、2人前のお任せの握りと お吸い物、だし巻き卵を頼んだ。 「お任せの1つには、かっぱ巻きをつけて下さい」 「畏まりました。 狩谷様。 だし巻き玉子はお茶と先にお出ししましすか」 「ありがとう」 銀志朗は、職人にメニューを返した。
新耳袋 初版 - by , 2023-09-01
5/ 5stars
鍄は、正蔵へのプレゼントを探しに ファッションエリアをうろうろしていた。 最新のトレンド、お洒落なアイテム、 ガーリー、大人可愛い、甘辛MIX等の洋服や鞄、アクセサリー、香水、下着、靴等がキラキラと展示されていた。 「考えてみたら、俺って正蔵さんにプレゼントってしたことなかったな…… 何をあげたら喜んでくれるんだろう」 鍄は、ぼーっと男性ものの羽織りを見ていた。 男性店員達が鍄を女の子と勘違いしている様子。 「凄い綺麗な子だよな……」 「俺、タイプだわ」 「接客にかこつけて話しかけてみる」 鍄が、不穏な空気を感じたので逃げようとすると、誰かが鍄の後ろに居たようで、その人物を見た途端に店員の男達が逃げ出した。 「やっべ~警視総監の息子だよな……」 「警視総監の息子の女だったのか」 「危なかったわ。 道理で其処らの女共よりレベルが格段に違う訳だわ」 鍄の後ろに銀志朗がいた。 「今日は。鍄くん。 1人かい? 父さんだったら天国の階段の件の報告が済んだらこっちに来れると思うよ」 「銀志朗さん。 ありがとうございます。 すみません、ちょっと相談が……」 「何か……?」
低学年 読書本 4冊セット - by , 2023-06-26
5/ 5stars
「鈴翔……君の瞳に乾杯……」 幸は、マイグラスに入れた試飲のワインで鈴翔に乾杯を求める。 鈴翔は、メンドクサイから相手にしていないが、幸がしつこく絡んでくる。 鈴翔が、水をもらって幸にぶっかけようとする前に篶が、カマンベールチーズの塊で幸を殴打する。 「お客さん!!困りますよ!! 商品を凶器に使われたら!!」 チーズ売り場のおじさんが止めに入る。 「申し訳ありません。 造形があまりにも素晴らしかったので つい、凶器に使ってしまいました」 篶は、キラキラした笑顔でさらりと、 おかしい事を口にする。 「どんな衝動欲求だよ!! ただのサイコパスだよ!!お客さん!!」 「買い取りますんで♪」 篶は5000円を渡す。 「じゃあ。大丈夫です。 どうぞ。どうぞどうぞ」 店員さんも、いい感じにサイコパスだった。 「ありがとうございます」 篶は、にっこり笑うとカマンベールチーズを武器に幸と戦いを繰り広げる。 鈴翔は、1人になってしまった。 すると、命が買い物バトルを申し込んできた。 「篶さんのハートを射止めるコーディネート勝負をしましょう!!」 鈴翔は、がらりとやる気を表した。 「望む所ですよ……僕が勝ったら貴女を浅漬まみれにしてやりますよ……」
MARIONETTE 坂東壮一 腐触銅版画集 2005年 書肆啓祐堂刊 - by , 2023-08-30
5/ 5stars
「俺、明日からどうやって生きていけばいいのか、分かんないっす。 都会には、魔物が住んでいる」 橘は、餃子を食べ始めた。 「楽しんでる様にしか見えねんだよ!! マイボトルじゃねぇよ!! 餃子を食うな!!」 「え~幸さんなんか、ワインの試飲で あそこでチーズ持参して優雅にフードコートで飲んでますよ」 「何をかっこつけてんだよ…… 気持ちわりぃな」 篶は関わりたくないので立ち去ろうとしたが、そうは問屋が卸してくれなかった。
豪華版日本現代文学全集 全38冊 - by , 2023-06-12
5/ 5stars
歌藤は受付でフロアマップを人数分受け取り西館で卵の調達から始める。 「卵をレジに持っていったら各自、 自由行動になります」 「歌藤~ローストビーフタワーがむっちゃくちゃ欲しいありよし」 罅は、歌藤にチラシを見せる。 「あら~美味しそうね~ 罅ちゃんの戦闘力なら勝ち取れるんじゃないの」 「支払いは、篶がカードで払ってくれるから好きなだけ買っていいんだよあるるん」 「そんな事言ってないぞ!! 買うなら自分の金で買いやがれ!!」 篶が、ため息をつきながら店内を見渡していると見た事があるシルエットの人間が、紙の皿を片手に試食品をちょっとずつのせて、あちこちの店を回っている。 売り場のおばあちゃんにオマケをしてもらっている。 見た目が年上女性に受けそうなんだろう。 篶は、つい声をあげて、首ねっけを掴んだ。 「橘!!何をやってんだよ!!」 橘は、試食品を持参のマイ箸でもしゃもしゃ食べていた。 噛み終えて飲み込んだ。 「あっ。篶先輩。今日は。 お買い物ですか」 「お買い物だけど、何をしているんだ」 「いや~ショッピングセンターって こんな豪華な炊き出しやってるんすね。 毎日来ようかな。 飲み物もマイボトルに入れて持って来たんですよ」 「何やってんだ!! 炊き出しじゃねーよ!!試食だよ!! 購入して頂く為に提供してるんだよ!! 今日で終わりにしろ!! 恥ずかしいだろ!! ブラックリストに載るだろ!! バックヤードで確実に店員に悪口言われてだろ!! この間、貰ったバイト代はどうした!!」 「あ~大家さんにほとんど回収されたっす♪ 家賃、半年滞納してたから」 「滞納し過ぎだろ!! てか、むしろ大家さん優しいな!!」
ジョイス・マンスール詩抄「女十態」生田耕作/訳 アルフォンス・イノウエ/銅版画 - by , 2023-08-28
5/ 5stars
「限定20で!!価格が5000円ぽっきりなり!!」 罅は、ヨダレを足らしながら後部座席に乗り込み篶に欲しいアピールをする。 「こんなもんが20もあんのか!! 高いんだか、お買い得なんかわかんねぇよ!!」 「篶のポケットマネーで買えばいいんだよ15セットくらい」 「7万5千円!!御断りだ!! 人を財布扱いしやがって!! 自分で買ってこい!!」 車で5分もしないうちに、巨大ショッピングモールに到着。 西館、南館に別れて 西館は、食品街と映画、ゲーセン等のアミューズメントパーク。 南館は、ファッション街となる。
【購入費用約70万円】カルティエ ダイヤリング ゴールド 0.4ct - by , 2023-09-11
5/ 5stars
鍄は、タブレットを操作して、 何かを探している。 「鍄、これからは、どうするんだ。 罅は、警視総監のボディーガードになるけど警視総監とついてるのか」 篶は、鍄の今後を尋ねた。 「あっ……う~ん…… 俺、組織とか性に合わないから、 息子の銀志朗さんの手伝いしたり、 天音さんの傍にいようかな。 正蔵さんも、そうして欲しいみたいな感じで」 「まあ。 そうだよな。 俺も、気持ちは分かるよ。 明日が分からなくてもいいから、 自分自身が、自由にいたいな。 警視総監は、警察庁長官に上がって 事実上トップになれば鍄との事を 公にしたいと考えてる」 「真面目な人だよね。 俺なんかの事をずっと考えてくれて」 「良い人に巡り会ったな。 何か、プレゼントでも買ってやれよ。 そんくらいなら、出してもいいぞ」 「俺だって、それくらいはあるよ」 「うわあああ……このタワーローストビーフうまそうだばさ……」 罅は、オープニングセールの目玉商品に狙いを定めている。 「はっ? 何だよ!!これっ!! ローストビーフがマジでタワーだろ!!」 篶の顔面蒼白になった。
納所邦暢(野呂邦暢の本名でサイン入り)【失われた兵士たち 戦争文学試論】初版 帯 - by , 2023-09-04
5/ 5stars
精神病棟の近くも少しずつ都市化が進んで来た。 歌藤が女院長に昇格してから精神病棟のイメージが明るくなってきた。 メディアにも美しい女院長とも紹介があった。 「すごっ!!都心部での人気ショップが集結してんじゃん!! ショップ限定アイテムもある~ ほっ・し・い♪」 鍄が助手席に座り篶に欲しいオーラを送る。 「警視総監に言ったら買って貰えるんじゃないのか」 「うん。俺が1つの商品が欲しいって言ったら店ごと買おうとした事はあった」 「……すげぇな……」 「だから、何だか悪くてさ」 「あの人は生粋の金持ちではあるよ。 普段は倹約だし、余計な物にはビタ一文出したがらないけど、良いと思った物には正当な金額を積むからね」 「買い物って色々見て、迷って、 選んで、篶に買わせるのが楽しいんだよ」 「ふざけるな」
病気がみえる 最新版 書籍15巻セット - by , 2023-09-09
2/ 5stars
「母さんが、どうしてもって言うなら しょうがないですね」 鈴翔は、オムライスに釣られて了承した。 「可愛いでしょ♪」 歌藤が篶に耳打ちをする。 「はい。とっても」 「……どうかしました?」 鈴翔がくるりと向いた。 「何でもない♪」 歌藤と篶はにっこり笑う。 買い物で多くの荷物が見込まれるので、 歌藤と篶の車で行く事にした。 歌藤、鈴翔、命。 篶、鍄、罅で別れて車に乗った。 「ほらっ。鈴翔、仲直りの握手をしなさい」 「はい。分かりました。母さん」 鈴翔は、両手の手の平にびっしり画ビョウを装着していた。 「さあ。命さん。僕と仲直りしましょう」 「絶対嫌よ!!」 歌藤が大笑いした。
算命学の教科書 - by , 2023-08-21
5/ 5stars
「ちっ……違うんですよ。 歌藤さん!!これは、鈴翔の目に入ったゴミを取ろうとしただけで……」 篶は、慌てて誤魔化そうとする。 「いやいや。 何を今更言ってるのよ~ そういう中なんでしょ♪」 歌藤が篶の肩をぽんぽん叩く。 「それよりね。 御願いがあるのよ~ 鍄くんと罅ちゃんと……後、命ちゃんっていうの? 親睦を深める為にお買い物にでも行って来なさい」 鈴翔は、あからさまに嫌な顔をした。 「母さん、嫌です」 「駄目よ!! 近くに新しくオープンしたショッピングモールに入ってるスーパーがオープニングセールで卵が1パック40円で販売するから!! 御一人様1パックだけだから、 私でしょ……篶さん、鈴翔と、後は あの3人入れて6パック買えるわ♪ オムライス沢山作ってあげるわ♪」 鈴翔が、じゅるりとヨダレを垂らした。
【名著】「笑いについて」3年2組東口宜隆 - by , 2023-09-07
5/ 5stars
「いや……鈴翔は本当に可愛いな。 大人しそうに見えて行動力があるけど 実は奥手なんだなって……」 「好きな人を目の前にしたら……うまく……話せなくて」 鈴翔は、そっぽを向いた。 「鈴翔……こっち向いて……」 篶は、くるっと前を向かせた。 篶の優しい微笑みに鈴翔は顔を真っ赤にして硬直した。 「鈴翔は、純粋なんだよ。 そんな純粋な鈴翔が俺は好きなんだよ」 篶は、鈴翔に唇を近づけた。 「あらっ♪」 タイミング良くか悪くか歌藤がいた。

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